「渋谷コントセンター」という新しい試み

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「渋谷コントセンター」という新しいコントライブに行ってみました。行ったのは11月18日(火)のソワレ、出演者は、ラバーガール、リンゴスター、ホロッコ、東京アヴァンギャルドでした。「渋谷コントセンター」というのは、毎月第3金曜日から火曜日に行う予定の定期ライブのようです。会場は、11月5日(木)にオープンした「ユーロライブ」。ユーロスペースの2階です。

このライブは、たまたまTwitterで告知を見かけ、ラバーガールが火曜日に出演するということで気になっていました。14日に出演されていた、さらば青春の光の森田さんが、ネタを6本やったとのツイートされていて、一組がそんなにしっかりコントをするのか!と非常に興味が湧き、行ってみることにしました。

チケットは当日券のみ、2,500円、出演者一組の持ち時間が30分用意されているライブです。開演時間がソワレは20時から、しかも場所は渋谷という、個人的には非常にありがたい環境です。今回、第一弾ということで、あまり告知がうまくいっていなかったのか、会場は座席数180席のようですが、かなり人が少なめでした。

上演されたコントの本数は、ラバーガール5本、ホロッコ1本、リンゴスター約3本、東京アヴァンギャルド約5本(正確な本数を思い出したら修正します*1)でした。印象的だったのは、ホワイトボードに12本のネタを書いて、その中からお客さんのリクエストを受けて5本のコントを上演したラバーガール*2、1本のコントで30分上演したホロッコでした。持ち時間30分×4組ですので、途中5分の休憩を挟んで、2時間の重量感のあるライブです。またこの日は千秋楽ということだからか、最後にいとうせいこうさんが登場しました。

この「渋谷コントセンター」、演劇とお笑いの境目みたいなライブを目指しているのかな、と思います。

ユーロライブ 11月5日(水) オープン

この公式サイトでも、「芸人」ではなくて「コントユニット」、昼の回・夜の回をマチネ・ソワレという表現を用いていたり、渋谷コントセンターのマニフェストにアントナン・アルトーを引用して掲げていたりします。価格設定も、若手劇団の平均価格かな、と感じる2,500円。それにやはり、各組の持ち時間30分という試みが、いわゆる「お笑いライブ」というカテゴリから少し演劇的な上演に寄った感じがします。出演者を眺めてみても、テレビ寄りというより、劇場寄りな方が多いなという印象を持ちます。個人的には、「コント作家の再評価」「新しいコント作家と新しいユニットとのコラボレーション」を掲げている点が、非常に気になります。劇作家には、笑いというポイントが作品の長所となっている方がたくさんいますので、もし「コント作家」という方向の試みがあるのであれば、その括りの中に主として劇作をしている作家が登場する可能性もあるのかどうか、楽しみです。

 

2015年2月24日追記:渋谷コントセンターについて、新たに記事を書きました。


渋谷コントセンターというライブの貴重さについて - KBLOG

*1:多分思い出せませんから、教えてくれるかたがもしいらっしゃいましたらお願いします

*2:タトゥー、台湾のネタ、不動産屋、電器屋(携帯電話)、鍋の5本。