お笑いコンビ・シソンヌの演劇志向

今年(2014年)のキングオブコントで優勝したシソンヌですが、なかなか未知な部分が多いので、備忘録的にまとめてみました。


今年の夏に行われた単独公演「シソンヌライブ『deux』」に行ってみたのですが、そもそもこの公演を観に行ったのは、別のライブでルミネtheよしもとに足を運んだ際に、ラックにあったこの公演のチラシを見たことがきっかけでした。爽やかなデザインが目をひいたのですが、チラシの裏面を見ると、情報のデザインが演劇のチラシのデザインであることに興味を持ちました。会場も中野ザ・ポケット、演劇を上演するイメージの強い劇場です。


よしもとニュースセンター : 『シソンヌライブ[duex]』~シソンヌインタビュー


本多劇場目指すシソンヌ、単独公演に強い思い - お笑いナタリー

「シソンヌライブ『deux』」公演前のインタビューですが、第1回公演『une』から“本多劇場1週間連続公演”を目標に掲げているそうです。本多劇場は、”演劇の聖地”というイメージはたしかにありますが、現在の多種多様な演劇のスタイルを鑑みると、"本多劇場を志向する"ということもひとつの嗜好の表れとなっているように思います。このインタビューで具体的に名前が上がったのが「大人計画」でしたが、演技や物語の点で熱量の高めの演劇を嗜好しているのかな、という印象です。最近の劇団で"本多劇場"ということは、大人計画や、ナイロン100℃や、阿佐ヶ谷スパイダースなんかが思い浮かびます。

あ、あとそれから、『duex』公演の際に、ナイロン100℃ケラリーノ・サンドロヴィッチさんがTwitterで、かもめんたる・岩崎さんに、シソンヌのじろうさんは特に岩崎さんのライバルだ、という発言をされていたのが、ファンにとって非常にワクワクする出来事でした。

演劇志向の強いコンビですが、コンビの色としてはボケとツッコミがはっきりしているのが特徴だと思われます。長谷川さんの、憎まれ口を叩く割には軽快で嫌味のないツッコミが好きです。オールナイトニッポンRで、じろうさんの特技だという「エロ語呂合わせ」を聞きましたが、こんなに下ネタが面白い人だとははじめて知りました。声にわりと透明感があるのに言うことが下ネタというのもなんだか面白いです。コンビでテレビ出演している場合、なかなかじろうさんが喋らない印象があるのですが、ラジオではしっかり聞けましたので、またラジオ出演があるといいなぁ。

夏の単独公演シソンヌライブ『deux』もとても面白かったので、1月末からの『trois』が今から楽しみです。