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渋谷コントセンターというライブの貴重さについて

昨日(2/21)と今日(2/22)と、渋谷コントセンターでコントを観てきた。11月から始まったこのライブだけど、好きで毎月1回は足を運んでいる。

初回の11月から続けて見ていると、このライブの特徴に合わせて変化している点がある。当初からこのライブの最大の特徴は、出演者が4組で各組30分の持ち時間を与えられているという点なのだけど、この特徴を1月から「長尺礼賛」というキャッチコピーで打ち出すようになった。このライブは持ち時間の30分をどういう構成にしても良いようで、30分をコント1本で構成するという選択も可能だ。初回の11月から、ホロッコというコンビは30分1本のコントで臨んでいた。12月のトップリードは私が観たマチネは15分×2本の構成だったけど、ソワレでは1本のコントをやったようだし、1月のジグザグジギーは元々短いネタだったものを30分に再構成したようだった。今回観たマッハスピード豪速球は、この渋谷コントセンターのために30分のコントを作ったと話していた。全ての回を見ている訳ではないので、他にも1本のコントの上演をした組はいそうだ。30分に限らず、15分でも10分でも、他のネタライブが(ましてやテレビなんて)5分前後の尺が多いことを考えると、たとえば単独ライブなどで上演されたきり、元の尺のままでは再演されずにいた面白いコントがこの渋谷コントセンターではそのまま再演されるかもしれないという楽しみがある。実際に今回2月に出演したシソンヌは先日の単独ライブtroisでやっていた「のまつり」のコントをそのままの尺でやっていた。エンディングで、普段は単独ライブのネタを短く再構成してやっている、と言っていたので、もう一本の「小学校の先生」のコントも同様かもしれない。

また、初回の11月は、持ち時間はそれぞれ30分であっても、コントの本数が複数の組は30分連続しての上演ではなくて、コントごとに切り分けられて上演されていた。(Aの組のコント5分、Bの組のコント5分、Cの組のコント30分、Aの組のコント5分、Bの組のコント5分…というような感じ。)12月に観た時には、1組30分の連続した上演となり、前半2組が終わると5分の休憩を挟む構成になった。同じ組のコントはまとめて観たい。この構成はなるべくしてなったのだと思う。30分連続して使い方が自由となると、複数本のコントも、たとえば今回2月のラブレターズは4本のコントを上演したけれど、4本のコントで用いる全ての小道具を舞台上に出しておいて、舞台転換を完全暗転ではなくて青色照明を用いて舞台上で転換していたり、同じ回のザブングルは6本のコント全て学生のコントにしてみたりとちょっとした味付けも付加的に楽しかったりする。転換時に映像を用いる組もいたりと、自由な30分の中で、今後も面白い構成を持ってくる組もいるのかなと思うと楽しみだ。

そういうわけで、長尺であっても短編であっても、好きなように試せるという自由度の高さがあって、それは観る側にとっても楽しい。他のどのライブにも代えがたい。

ところで、2月22日(日)の13時の回(マッハスピード豪速球、ラブレターズザブングル、ペパーミントの風に吹かれて)に、先日のウルトラC vol.100( 「ウルトラC vol.100~朝から晩までウルトラC~」を見た - KBLOG )にて気になっていたペパーミントの風に吹かれてというコンビを見たくて行ってみた。ウルトラCで見て面白かったラジオ体操のコントをもう一度見ることができた。全部で5本のコントを観たと記憶しているけど、集団行動部のコントと列車で別れる二人のコントも面白かった。この回は出ていた組全組面白くて好きだった。中でも、初めて観た(と言っても実はウルトラC vol.100で観たようなのだけど、ちょっと思い出せない)マッハスピード豪速球は、このライブのために30分のコントを書き下ろしたそうで、それが面白かった。30分ひとつのコントで引っ張るには、笑いの数だけでなく、物語の力なしには観客を飽きさせずに惹きつけておくことがなかなか難しいように思うのだけど、その力があったように思った。定食屋のサービスをめぐるコントだった。初見のためどういうテイストのコントなのか未知なこともあったし、コンビの風貌から勝手にひと癖ありそうだと想像していたので、序盤から定食屋の主人が、人の良さそうな人物として描かれていることに妙な不安と期待を感じながら観た。30分間飽きずに、展開も笑いどころも面白かった。3月のコントセンターにもまた出演するなら観に行きたいし、他のライブも行けそうなものがあれば積極的に行ってみたい。

30分の長尺コントというのは、短編の演劇と見分けがつかなくなってくる。もちろん、コントが「お笑い」というカテゴリを選択している限り、笑いという要素は欠かせないけど、30分という尺を考えると、30分間も観客を退屈させずに惹きつけておくためには、ちょっと上にも書いたけど、物語の力というか、起伏というか、展開というか、最近「物語性」という言葉を用いて考えていたこともひとつの要素として重要なんじゃないかと思う。(物語性って言ったことはこの記事 コントの物語性と、ラバーガールsolo live+「GIRL」のこと - KBLOG に少し書きました。)

それから、ユーロライブのサイトでは、過去の掲載が上書きされる形で更新されるようで、過去の出演者がわからなくなっているので、メモ的にまとめてみた。twitter等から収集したので、一部誤りもあるかもしれません。
★は私が観た回。
2014年11月
11/14金15時・20時 知念、さらば青春の光、シンボルタワー、ダブルブッキング
11/15土14時・17時 ダブルブッキング(マチネのみ)、ラブレターズTHE GEESE、東京アヴァンギャルド、巨匠(ソワレのみ)
11/16日14時・17時 阿佐ヶ谷姉妹、知念、鬼ヶ島、大黒天
11/17月15時・20時 ダブルブッキング、ジグザグジギー、巨匠、マッハスピード豪速球
11/18火15時・20時★ ラバーガール、リンゴスター、ホロッコ、東京アヴァンギャルド

2014年12月
12/19金15時・19時半 禅、ペパーミントの風に吹かれて、ダブルブッキング、マッハスピード豪速球
12/20土13時★・17時 トップリード、風藤松原かもめんたる、ルシファー吉岡
12/21日13時・17時 マッハスピード豪速球、THE GEESE、禅、Aマッソ
12/22月15時・19時半 ジグザグジギー、シンボルタワー、ホロッコ、チョップリン
12/23火祝13時・17時 リンゴスター、Aマッソ、ニューヨーク(マチネのみ)、さくらんぼブービー(ソワレのみ)、チョップリン

2014年1月
1/16金15時★・19時半 ジグザグジギーザブングル、ニューヨーク、チョップリン
1/17土13時・17時 ダブルブッキング、THE GEESEシューレスジョー、ペパーミントの風に吹かれて
1/18日13時・17時 ホロッコ、シンボルタワー、ピーマンズスタンダードザブングル
1/19月15時・19時半 マッハスピード豪速球、チョップリン、ペパーミントの風に吹かれて、ピーマンズスタンダード
1/20火15時・19時半 リンゴスター、巨匠、シンボルタワー、ニューヨーク(マチネのみ)、ダイノジ(ソワレのみ)

2014年2月
2/20金15時・19時半 ミヤシタガク、ニューヨーク、ルシファー吉岡、Aマッソ(マチネのみ)、トップリード(ソワレのみ)
2/21土13時★・17時 ダブルブッキング、シンボルタワー、Aマッソ、シソンヌ
2/22日13時★・17時 マッハスピード豪速球、ラブレターズザブングル、ペパーミントの風に吹かれて
2/23月15時・19時半 ホロッコ、阿佐ヶ谷姉妹、犬の心、シューレスジョー
2/24火15時・19時半 巨匠、ニッチェ、禅、ニューヨーク(マチネのみ)、ダイノジ(ソワレのみ)