5月に劇場で観たもの(2016年5月)

5月2日 フルコース1000円(びーちぶ)
5月3日 ニューヨーク単独ライブ『GOLDEN YEWYORK』(ルミネtheよしもと
5月4日 すいているのに相席4(座・高円寺
5月5日 家がわらってる(劇場MOMO)
5月6日 Wけんじ企画『ザ・レジスタンス、抵抗』(こまばアゴラ劇場
5月7日 大阪よしもとネタライブ「上京」(ヨシモト∞ホール
5月7日 さらば青春の光単独ライブ『ノリノリノリ』(キンケロ・シアター
5月8日 ナカゴー特別劇場『もはや、もはやさん』(ムーブ町屋ハイビジョンルーム)
5月11日 しずるのトークライブ(阿佐ヶ谷ロフトA)
5月12日 子供鉅人『真夜中の虹』(駅前劇場)
5月20日 ロロ『あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語』(東京芸術劇場シアターイースト )
5月21日 『8月の家族たち』(シアターコクーン
5月22日 GAG少年楽団単独ライブ『ストレート2』(ヨシモト∞ホール
5月22日 『サルゴリラとライスとしずるのライブ』(神保町花月
5月23日 ナショナル・シアター・ライヴ『ハムレット』(シネ・リーブル池袋
5月26日 「この高鳴りをなんと呼ぶ」(ヨシモト∞ホール
5月27日 テアトロコントvol.7(ユーロライブ)
5月29日 テニスコート『最高に盛り上がるイエイ』(プーク人形劇場 )
5月30日 弱い人たち会議中vol.1 弱い人たち×犬の心(ユーロライブ )

※観たものを全て上記に列挙しているわけではありません。

フルコース1000円

SMA所属のだーりんず、ロビンフット、チャーミングの3組による、各組新ネタを5本ずつ披露する贅沢なライブ。SMAの劇場、千川のびーちぶへ初めて行きました。地下の小さな会場。とにかくだーりんずが面白かった。

すいているのに相席4

座・高円寺2にて。どのコントもパロディと遊び心の宝庫でした。私は会話劇系のコントが好きなので、好みのタイプとは違ったけど、このタイプの笑いの中では一番素直で全力で楽しそうで、観ていてとても楽しかった。パロディ系の笑いは、ややもすると知識のひけらかしみたいになったり、分かる人が分かればいいというような、人を選ぶ感じだな、と思うことが、私にはあるのだけど、そういうのは全然感じなかった。「すいているのに相席」が好むコントの色というものが濃くあった。

Wけんじ企画『ザ・レジスタンス、抵抗』

すっかり山内ケンジさんのファンになり、この公演もとても楽しみにしていました。平田オリザさんの作品は、人間の性欲からかけはなれた理性的なものが多いので、そのオリザさんの青年団の俳優が、不倫したり、キスしたり、なんとか体の関係に持ち込もうとしたり、インポについてなやんだりする様は、青年団をよく観る観客としても新鮮でした。俳優の演技が細かくて、反応が生々しいので観ていてとても面白い。こういう演劇を、小劇場で間近で観るということが、私の好きな演劇体験だな、と実感しました。

ロロ『あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語』

ロロは、2012年に『LOVE02』を観、今年2016年1月に『校舎、ナイトクルージング』を観て、三回目の観劇。私は会話劇が好きなので、前回観たワンシチュエーションの会話劇である『校舎、ナイトクルージング』はとても好きだった。ロロの作・演出の三浦さんの各作品は、前向きで温かい眼差しの人物たちが時に困難に直面してもなおまっすぐに歩んでいくような、純粋さがある。今回の作品は、会話劇ではなく、もっと抽象的な舞台上でのファンタジーのような演劇で、少し好みとは違いました。

『8月の家族たち』

10年ぶりくらいにシアターコクーンへ行きました。ある家族が、父の死をきっかけに集まり、揃うのだけど、それぞれの関係の歪みや、心に貯めた憤懣が徐々に露呈していく、会話劇。脚本の内容はとても好きだったけど、シアターコクーンという広い劇場の、当日券でS席だけど後ろの方の席で観て、最近、自分が「人間関係を描いた会話劇を俳優が細かく再現する演劇を間近で観る」のが好きだと気づいたことと照らし合わせると、俳優の演技が細かく見えない観劇体験は、私にとってはあまり重要ではないなぁ、と思ってしまった。

『サルゴリラとライスとしずるのライブ』

タイトルの3組がそれぞれのコンビのコントと、6人でユニットコントをするライブ。今回のユニットコントの担当は、しずるの池田さんだと、前回のライブで発表されて以来、心待ちにしていた。ユニットコントは、なんと2本上演された。なぜ2本かというのは、誰も頼んでいないのに、池田さんが勝手に2本書いてきたからだそうだ。そしてエンディングのトークで知ったのだけど、池田さんは書くのがとても早いらしい。このライブは5月22日に開催されたけど、4月の末には既に書き上がっていたということでした。そして、池田さんは演出も細かいそうで、その、コントに対する取り組み方に私は一層の信頼を寄せるに至りました。もちろん、上演されたユニットコントは2本ともとても面白く、もう一度しずる池田さんの書く順番が回ってくるのがすでにもう楽しみです。

ナショナル・シアター・ライヴ『ハムレット

めちゃくちゃ面白かった。ナショナル・シアター・ライヴ、見逃せない。なるべく行きたい。