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2017年1月に観たもの

1月は演劇公演を6つ、お笑いのライブを2つ、その他ジャンル未分化の公演・映画・展示などを4つみました。

特に面白かったもの

1月8日 藤崎マーケット単独ライブ『TOKYO LUMINE THE MARKET』@ルミネtheよしもと

savoy-truffle.hatenablog.com

1月12日 サンプル ワーク・イン・プログレス『ブリッジ〜モツ宇宙への誘い〜』@アーツ千代田3331

とても面白かった。サンプルはこれから何処へ向かうのだろう。過去に、2009年11月『あの人の世界』、2010年9月『自慢の息子』を見ていた。かつて見たときはもっとなんだか抽象的で、瞬間のシーンを面白がれても、そこまで自分にはしっくり来ていなかったように思う。演出作の『布団と達磨』や、『ひとりずもう』シリーズは、もっと具象な会話劇で、このあたりから、サンプルがぐっと身近になった。個人的に今、最も熱い視線を注いでいる劇団です。もうすでに、世間的には2010年に岸田戯曲賞も受賞しているし、実力派俳優揃いであるけれど、なんだかまた新たな潮流の中心になりそうな気がする。私自身が、サンプルの面白さがようやくわかるようになってきただけかも。私自身の観る目線も年々変わってきているはず。どっちだろう。過去の戯曲も読み返してみようと思っている。

(追記2017年3月1日:サンプルの過去の戯曲『地下室』を読んでみたら、具象の口語劇だった。具象から抽象へ、そしてまた具象に向かっているのだろうか。もっと知りたいので順次戯曲を読んでみる予定。)

1月8日、藤崎マーケット単独ライブ『TOKYO LUMINE THE MARKET』

藤崎マーケット

1月8日、藤崎マーケットの単独ライブ、『TOKYO LUMINE THE MARKET』をルミネtheよしもとで観た。2017年、初めての観劇だったけど、もうすでに2017年ベスト5に入りそうです。

藤崎マーケットは、エンタの神様での「ラララライ体操」の人、として認知されているコンビで、本人たちも「リズムネタ一発屋」として身を滅ぼしたコンビだと自虐的なポジションを取っている模様。私自身はエンタの神様が放映されていた当時、お笑いから遠のいていたので、藤崎マーケットについてはほとんどイメージも無かった。

藤崎マーケットを観たのは、2015年、2016年とキングオブコントの準決勝。とても面白いコントをするコンビだという印象。実際に2015年は、決勝進出も果たした。藤崎マーケットが単独ライブをするなら、必ず観に行こう、と心に決めたのは、2016年の準決勝で観たコント。導入シーンの鮮やかさが、強く印象に残っている。明転すると、トキがリビングのソファに座っており、テレビをザッピングしている様子から始まる。コントの笑いどころまで、早く展開しなければ、というような気が急いた印象はなく、落ち着いた始まり方。演技がとても自然でリアリティがある。セリフはナシ。ザッピングで気に入った番組がなく、スマホを手にとって、ソファに寝転がり、暇つぶしをしはじめる。「日常を流れる空気の再現に、意図的に力を入れているのだ!」と、私は興奮した。こうした日常の情景の中、非日常な出来事が勃発し、コントが展開していった。リアリティに支えられた非日常がとても面白かった。このコントの導入部分の演出から、私は、このコンビは、「リアリティの再現にきっとこだわりがあるのだ!その理由はおそらく、言葉ではなんとも言えないあの変な空気・やりとり、そういうものをつぶさに観察して面白がる視線があるからだろう!」と立てた仮定を半ば確信して、東京での単独ライブの開催を楽しみにしていたのです。

『TOKYO LUMINE THE MARKET』、公演の構成は、漫才が2つと、コントが8つ。各コントについての概要を書き残しておこうと思います。漫才は割愛。コントの順番は上演順ではありません適当。セリフは正確ではなく、意味が合致している程度にみてください。内容は記憶に拠るものなので、間違いはご了承ください。コントの展開や詳細を多少なりとも言葉で書いてしまわなければ、どの点を面白がっているのか説明できない、という理由から、ネタバレを含みます。

1.家の記憶
舞台中央に食卓、上手に棚(カラーボックス)。家のリビングの様子。玄関のドア音のSE、下手から学ラン姿のトキが入ってくる。この家に住む高校生。食卓に座る。下手側スピーカーから、母親のSE声「帰ったらただいまくらい言い」みたいなセリフ。「おかん、おったんか」と言いつつもトキ、「うるせーな、ただいま!」的な応答。しばらく、上手奥の部屋にいるらしき母親と、息子(トキ)の日常的な親子の会話が続く。そんな中、玄関から母親(田崎)が、買い物から帰ってくる。しかし母親は奥の部屋にいるはずである。混乱するトキ。奥の部屋に誰かいる!と、不審がるトキ。母(田崎)、スーパーで買ってきた長ネギを片手に、奥の部屋を確認しに行くが、誰もいない。だが母親のSE声はやまず。しかし母(田崎)、普通に過ごし始める。どころか、母(田崎)「あんたそういえばテストどうやったん」母SE声「そうやテストどうやったん」のような調子で息をあわせはじめる。状況受け入れてしまったかのような母と、戸惑う息子。動揺しながらも日常は進み…

このコントも、日常の描き方、コミュニケーションのリアリティの精度が高くて心を掴まれた。いかにも有り得そうな、親子間の会話の再現があった。「いかにも有り得そうな親子の会話」を書こうとするとき、それはどこかで見たドラマやコントの虚構のセリフをなぞりがちだと思う。でもここには実際の会話の絶妙なリアリティを再現を面白味にしようとする意識を感じた。(とはいえこのコントはこの細密な再現それ自体が第一の面白味ということではなくて、この再現の上に構築される非日常の面白さがメインのコントだったと思う。私は自分の興味から、再現の精度に目がいった。)

2.はりま山芋の会
中央、天井から「はりま山芋の会35周年」というプレートが垂れ下がる。下手から、老人(トキ)と、それを後ろから介助する老人の娘(女装の田崎)が現れる。よぼよぼの足どりに合わせてゆっくりと中央の椅子へ腰掛ける。椅子の下手側に娘が立つ。娘は持っていたワインレッドのベロアのひざ掛けをトキに掛け、マイクを手渡す。老人(トキ)は、このはりま山芋の会の代表らしく、「山芋を育てて○年、雨の日も風の日も、山芋を育てて来ました……」と、会の挨拶を始める…

老人の、口をペチャペチャ鳴らす癖がある、同じ口上を何度も述べてしまうといったようなの挙動の再現度、老人の付き添う、もっともらしい振る舞いの女の様子が、とても面白かった。このコントのはじまりは、下手からゆっくりと登場人物の二人が現れるわけだけど、本当に見知らぬ老人とおばさんが舞台に出てきた!と思ったくらいだった。それほどの、老人然とした身体のうごき、老人を介助しながら後ろを歩く四十くらいの、晴れの場で少しめかした衣裳の田舎のおばさんであった。挙動の一つ一つがおかしく、こういう老人、こういう年かさのいった女の面白さが豊かにあった。喜劇だ!と思った。

3.ダンスのクラス発表
明転と同時に、奥田民生の「マシマロ」が流れている。舞台上のラジカセから流れているという体。舞台中央よりやや上手側で、「マシマロ」に合わせてダンスをするトキ。やや下手側で、体育座りをして、トキを観ている田崎。ダンスが終わると、田崎「藤原くんが作ったんですか?」トキ「はい。寝ずに作りました。」トキ「他に、候補がなければ、これで行きたいのですがどう思いますか。ここ踊りにくいよ、ってとこがあったら、言ってください。変えたりもできるんで。」と、次第に、会話から、クラスの出し物のダンスを決めるクラス会議らしいという事がわかる。ふたりとも、白シャツに、黒いズボン。トキは、前髪に黄色いパッチン留めをつけている。少しチャラめではあるが垢抜けてはないタイプの高校生の様子。トキが他の案がなければ自分のダンスでどうか、説明している最中、田崎は、「ちょっと可笑しいとこあったよなぁ」とヒソヒソと他の生徒と茶化すような雰囲気。「もう一回やってください」と田崎。トキ、もう一度踊る。田崎、ダンスに茶々を入れはじめ…

なんかちょっと痛いよな、って密かに思われてそうなやつ(トキ)が絶妙にダサい点があるダンスを真剣に作ってきていて、でも熱い感じで「自分の作ったダンスやりたい!」というのはさすがに恥ずかしいと思いつつも実際はとてもやりたげ。「他に候補がなければ…」というエクスキューズに凝縮されている。一方、田崎は、トキが持つ、真っ黒なほど検挙し易いわけではないが、確かに有る、グレーな、滲み出る絶妙な痛さを茶化していく。田崎の野球部に入ってそうな男子高校生っぽさも最高だ。こういうコミュニケーション、ある!という高校生のやりとりのおかしさを精緻に掬い上げたコント。

4.町工場の宴会
町工場(製鉄所?鉄工所?)みたいなところの宴会が舞台のコント。トキ、田崎、年配の社員に扮している。それぞれ別々のグループで、大宴会場のような場所で、大勢で飲んでいる様子。トキが、田崎の方へ乾杯でもしに行く自然な流れで合流。田崎が、酔った様子でトキに「いつものアレ」をやれと依頼する。まだそんな時間じゃない、と言いつつも、渋々引き受けるトキ。「クモやれ、クモ!」と、「クモ」という定番の出し物があるらしい…

と、その会社ではお馴染みではあるが、そのコミュニティの外から見ると謎すぎる出し物が披露されていくコント。

5.RPGのラスボス戦
田崎、ドラクエⅢの勇者のような服装で剣を片手に登場。ついにラスボスのところへ来た様子。ラスボスが影ナレで「よくここまで来たな、お前たちもここまでだ…」というのであるが、セリフの合間にえずくような、呻き声が入る。田崎は、ラスボスに対立して挑戦的だが、ラスボスのただならぬ体調不良感に次第に疑問を持ち…

非日常的なものがどんどん卑近な状況に近づいていくコント。

6.カラオケ
中央にテレビ、テーブル、上下にそれぞれソファ。「ウルトラソウル」の最後のフレーズを歌うトキ。ソファに座り聞く田崎。歌い終えて、カラオケを楽しむ二人の様子。トキの歌っている最中に、歌いたい曲を連続で大量に入力していた田崎。しかし、一曲目が再生される直前に、出なくてはいけない電話がかかり、田崎が退出する…

田崎の入れた曲が色々おかしいコント。

7.円周率
円周率50桁を歌にした二人のデュオのコント。

8.おるおるモノマネ
細かいモノマネを次々にやっていく。「おもちゃを自慢しにくる友達の友達」「進研ゼミの漫画の雰囲気」「水族館で意外と盛り上がるエイ」「自転車失くしたヤツ」「会社のグループで言った居酒屋の店員が友達だった時」「高校生クイズのガッツポーズ」など…

どれも細かい描写が面白くて最高だった。絶妙な空気感の再現に長けていた。言葉ではなんとも言えないあの変な空気・やりとり、そういうものをつぶさに観察して面白がる視線があった。私が最初に気になった、コントの冒頭シーンのリアリティが高い理由が、ここに凝縮されていた!

ナタリーの記事。公演写真がたくさん掲載されている。

natalie.mu

藤崎マーケットが、この公演でとても好きになりました。今後、東京で公演をする際は必ず観に行く!と心に誓った。

渋谷コントセンター・テアトロコント全公演まとめ(2017年1月まで)

渋谷コントセンター」という枠組みで公演を行っているホール・ユーロライブが2015年9月から新たにその枠ではじめた公演「テアトロコント」、とても面白く観ているのですが、サイトにアーカイブがないため、まとめてみました。公式サイト:http://eurolive.jp/conte/

渋谷コントセンター」というのは枠組みの呼称であり、初期の公演の名称でもあります。ユーロライブがオープンした2014年11月から翌年2015年6月までは、「渋谷コントセンター」という公演タイトルとして、月5日間興行を行っていました。(3〜5月は月4日、6月のみ、円山スクランブルエッグスの公演と、公演が1日)呼称がややこしいので、公演名のときは「渋谷コントセンター(定例公演)」と書きたいと思います。私はこの公演の発足の2014年11月公演から、毎月1つ以上は観に行っています。渋谷コントセンター(定例公演)の構成は、1公演、4組出演し、1組の持ち時間が30分。コントを行うユニットのみ出演するライブです。

過去に、渋谷コントセンターに絡んだ記事を4本上げています。下記の2本は概要と変遷と見どころのようなもの。残りの2本は公演の感想なので、下記の公演履歴の合間にリンクを貼りました。

渋谷コントセンター」という新しい試み

savoy-truffle.hatenablog.com

この記事の中からの引用

この公式サイトでも、「芸人」ではなくて「コントユニット」、昼の回・夜の回をマチネ・ソワレという表現を用いていたり、渋谷コントセンターマニフェストにアントナン・アルトーを引用して掲げていたりします。価格設定も、若手劇団の平均価格かな、と感じる2,500円。それにやはり、各組の持ち時間30分という試みが、いわゆる「お笑いライブ」というカテゴリから少し演劇的な上演に寄った感じがします。出演者を眺めてみても、テレビ寄りというより、劇場寄りな方が多いなという印象を持ちます。個人的には、「コント作家の再評価」「新しいコント作家と新しいユニットとのコラボレーション」を掲げている点が、非常に気になります。劇作家には、笑いというポイントが作品の長所となっている方がたくさんいますので、もし「コント作家」という方向の試みがあるのであれば、その括りの中に主として劇作をしている作家が登場する可能性もあるのかどうか、楽しみです。

渋谷コントセンターというライブの貴重さについて

savoy-truffle.hatenablog.com

この記事の中からの引用

30分の長尺コントというのは、短編の演劇と見分けがつかなくなってくる。もちろん、コントが「お笑い」というカテゴリを選択している限り、笑いという要素は欠かせないけど、30分という尺を考えると、30分間も観客を退屈させずに惹きつけておくためには、ちょっと上にも書いたけど、物語の力というか、起伏というか、展開というか、最近「物語性」という言葉を用いて考えていたこともひとつの要素として重要なんじゃないかと思う。

と書いていたのですが、やはり公演が志向する方向が演劇に近いものであったようで、現在は、「テアトロコント」という公演が興行されています。

「テアトロコント」は2015年9月から、これまでの渋谷コントセンター定例公演に取って替わる形ではじまりました。渋谷コントセンターと同様に、4組が出演し、1組の持ち時間が30分。変わったのは、4組の内、2組は演劇の分野で活動しているユニットということ。(月によって1組のときもあるようです。)喜劇的な上演をするユニットが登場しています。

渋谷コントセンターというライブの貴重さについて」という記事内で、これまでの渋谷コントセンター定例公演の履歴を書き残しましたが、まだ公式のサイト内にアーカイブないので、さらにその後の公演情報も追加し、テアトロコントの公演履歴もまとめました。公演内容は、過去のチラシや、出演者変更の情報は渋谷コントセンターTwitterからピックアップしています。一部記載ミスや情報の古いものなどがあるかもしれません。(気づき次第修正します。)

2014年11月
11/14金15時・20時 知念、さらば青春の光、シンボルタワー、ダブルブッキング
11/15土14時・17時 ダブルブッキング(マチネのみ)、ラブレターズTHE GEESE、東京アヴァンギャルド、巨匠(ソワレのみ)
11/16日14時・17時 阿佐ヶ谷姉妹、知念、鬼ヶ島、大黒天
11/17月15時・20時 ダブルブッキング、ジグザグジギー、巨匠、マッハスピード豪速球
11/18火15時・20時 ラバーガール、リンゴスター、ホロッコ、東京アヴァンギャルド

2014年12月
12/19金15時・19時半 禅、ペパーミントの風に吹かれて、ダブルブッキング、マッハスピード豪速球
12/20土13時・17時 トップリード、風藤松原かもめんたるルシファー吉岡
12/21日13時・17時 マッハスピード豪速球THE GEESE、禅、Aマッソ
12/22月15時・19時半 ジグザグジギー、シンボルタワー、ホロッコ、チョップリン
12/23火祝13時・17時 リンゴスター、Aマッソ、ニューヨーク(マチネのみ)、さくらんぼブービー(ソワレのみ)、チョップリン

2015年1月
1/16金15時・19時半 ジグザグジギーザブングル、ニューヨーク、チョップリン
1/17土13時・17時 ダブルブッキング、THE GEESEシューレスジョーペパーミントの風に吹かれて
1/18日13時・17時 ホロッコ、シンボルタワー、ピーマンズスタンダードザブングル
1/19月15時・19時半 マッハスピード豪速球チョップリンペパーミントの風に吹かれてピーマンズスタンダード
1/20火15時・19時半 リンゴスター、巨匠、シンボルタワー、ニューヨーク(マチネのみ)、ダイノジ(ソワレのみ)

2015年2月
2/20金15時・19時半 ミヤシタガク、ニューヨーク、ルシファー吉岡、Aマッソ(マチネのみ)、トップリード(ソワレのみ)
2/21土13時・17時 ダブルブッキング、シンボルタワー、Aマッソ、シソンヌ
2/22日13時・17時 マッハスピード豪速球ラブレターズザブングルペパーミントの風に吹かれて
2/23月15時・19時半 ホロッコ、阿佐ヶ谷姉妹、犬の心、シューレスジョー
2/24火15時・19時半 巨匠、ニッチェ、禅、ニューヨーク(マチネのみ)、ダイノジ(ソワレのみ)

2015年3月
3/20金15時・19時半 Aマッソ、シンボルタワー、たんぽぽ、ダイノジ(マチネのみ)、ザブングル(ソワレのみ)
3/21土13時・17時 ルシファー吉岡ピーマンズスタンダードミヤシタガクラブレターズ
3/22日13時・17時 ダブルブッキング、マッハスピード豪速球ペパーミントの風に吹かれて、ザ・ギース
3月23日月15時・19時半 かもめんたる阿佐ヶ谷姉妹、巨匠、ホロッコ

3月22日(日)渋谷コントセンター「新作ネタおろし!」の感想

savoy-truffle.hatenablog.com

2015年4月
4/17金19時半 提携公演『ジャルジャル×倉本美津留のコント会議presentsあっぷくライブ』
4/18土「Aマッソと野郎ども」13時Aマッソ、巨匠、ニューヨーク 18時Aマッソ、3ガガヘッズ、銭億円
4/19日「ホロッコとオジさん」13時ホロッコ、ルシファー吉岡チョップリン 18時ホロッコ、ミヤシタガク、ダブルブッキング
4/20月「CCCレギュラー」14時半ペパーミントの風に吹かれて、ダブルブッキング、チョップリンマッハスピード豪速球 19時半ペパーミントの風に吹かれて、ロビンソンズ、マツモトクラブ、マッハスピード豪速球

2015年5月
5/15金19時半 ザブングル、シンボルタワー、ミヤシタガクマッハスピード豪速球
5/16土13時・17時半 Aマッソ、ルシファー吉岡ピーマンズスタンダード、ロビンソンズ(マチネのみ)、ダブルブッキング(ソワレのみ)
5/17日「文芸部書き下ろしネタ披露」13時・17時半マッハスピード豪速球ペパーミントの風に吹かれてジグザグジギー、ダブルブッキング
5/18月19時半 ザ・ギース、ミヤシタガクピーマンズスタンダードかもめんたる

2015年6月
円山スクランブルエッグス第一回公演「円山町再開発」
6月19日(金)19:00開演
6月20日(土)19:00開演
6月21日(日)14:00開演

『円山スクランブルエッグス』の公演が最高だった

savoy-truffle.hatenablog.com

ナタリーの記事

http://natalie.mu/owarai/news/150750

http://natalie.mu/owarai/news/151272

6/22月
14時 ロビンソンズ、ペパーミントの風に吹かれてチョップリンマッハスピード豪速球
19時半 禅、巨匠、チョップリン、ダブルブッキング 

7月、8月は公演ナシ

テアトロコントvol.1
2015.9.19(土)13:30
出演=(演劇)ナカゴー、トリコロールケーキ(コント)巨匠、ロビンソンズ

テアトロコントvol.2
2015.10.24(土)16:00 出演=(演劇)東葛スポーツ、玉田企画 (コント)マッハスピード豪速球、マツモトクラブ

テアトロコントvol.3
2015.11.22(日)16:00 出演=(演劇)トリコロールケーキ、フロム・ニューヨーク (コント)ダブルブッキング、ママスパパス

弱い人たち コント公演「強くなりたい」
11月28日(土)17:00開演
11月29日(日)13:00開演

ナタリーの記事

http://natalie.mu/owarai/news/163705

http://natalie.mu/owarai/news/167470

テアトロコントvol.4
2016.1.22(金)19:30・1.23(土)14:00
出演=(演劇)ナカゴー、東葛スポーツ (コント)さらば青春の光チョップリン

弱い人たち アンコール公演「強くなりたい」
2月8日(月)19:30開演
ナタリーの記事

http://natalie.mu/owarai/news/172491

テアトロコントvol.5
2016.2.28(日)16:00・2.29(月)19:30
出演=(演劇)玉田企画、テニスコート (コント)ジンカーズ、ニューヨーク(28日のみ)、犬の心、ロビンソンズ(29日のみ)

円山スクランブルエッグス第2回公演「円山町再起動」
2016年3月20日(日)15:30開演/19:30開演(アフタートークあり)
2016年3月21日(月・祝)14:00開演/18:00開演(アフタートークあり)
2016年3月22日(火)19:30開演(アフタートークあり)

ナタリーの記事

http://natalie.mu/owarai/news/175884

http://natalie.mu/owarai/news/180505

テアトロコントvol.6
2016.4.16(土)16:00・4.17(日)14:00
出演=(演劇)ナカゴー、サンプル (コント)かもめんたる(両日)、ホロッコ(16日のみ)、うしろシティ(17日のみ)

テアトロコントvol.7
2016.5.27(金)19:30・5.28(土)14:00
出演=(演劇)ほりぶん、ワワフラミンゴ (コント)ジグザグジギー、Aマッソ

弱い人たち会議中 vol.1 弱い人たち×犬の心
5月30日(月)19:30開演

ナタリーの記事

http://natalie.mu/owarai/news/184710

テアトロコントvol.8
2016.6.25(土)16:00・6.26(日)14:00
出演=(演劇)フロム・ニューヨーク、テニスコート (コント)GAG少年楽団、リンゴスター

テアトロコントvol.9
2016.7.29(金)19:30・7.30(土)14:00
出演=(演劇)トリコロールケーキ、東葛スポーツ (コント)だーりんず(両日)、トップリード(29日のみ)、ゾフィー(30日のみ)

テアトロコントvol.10
2016.8.27(土)16:00・8.28(日)14:00
出演=(演劇)ナカゴー、テニスコート (コント)ジンカーズマッハスピード豪速球

テアトロコントvol.11
2016.9.23(金)19:30・9.24(土)14:00 出演=(演劇)玉田企画 (コント)さらば青春の光(両日)、ラブレターズ、Aマッソ(23日のみ)、ロビンソンズ、ルシファー吉岡(24日のみ)

テアトロコントvol.12
2016.10.28(金)19:30・10.29(土)14:00
出演=(演劇)トリコロールケーキ (コント)チョップリン(両日)、かもめんたる夜ふかしの会(28日のみ)、ダブルブッキング、しゃもじ(29日のみ)

テアトロコントvol.13
2016.11.26(土)16:00・11.27(日)14:00
出演=(演劇)サンプル、明日のアー (コント)ゾフィー(両日)、マッハスピード豪速球(26日のみ)、わらふぢなるお(27日のみ)

テアトロコントvol.14
2016.12.16(金)19:30・12.17(土)18:00
出演=(演劇)東葛スポーツ、ワワフラミンゴ(コント)Aマッソ(両日)、犬の心(16日のみ)、や団 (17日のみ)

弱い人たち 第2回コント公演「もっと強くなりたい」
12月22日(木)19:30開演
12月23日(金・祝)14:00開演/19:00開演

ナタリーの記事

http://natalie.mu/owarai/news/208976

テアトロコントvol.14
2017.1.27(金)19:30・1.28(土)14:00
出演=(演劇)ミズタニー、ナカゴー(コント)ザ・ギース、さらば青春の光(27日のみ)、ルシファー吉岡、ななまがり(28日のみ)

早く公式にもアーカイブが残ってほしいと思います。

2017年の活動が特に楽しみな4組+α

かもめんたる オリエンタルラジオ しずる 犬の心 チョップリン

2016年初に今年活動が楽しみな人たちをまとめていたので今年も書いておこうと思う。

かもめんたる
単独ライブの面白さが随一。というか日本一。同時代に生きていて、生で公演を観られるというこの幸せにもっとみんな気づいてほしい。劇団かもめんたるの公演も楽しみ。今後必ず演劇界にも衝撃を与える作品を作るはずです。今を見逃さずフォローしたい。演劇に関してはもっと彼ら自身が同時代の優れた作品を見極める鑑賞眼を磨いてほしい。面白い人達と出会って、いい環境に恵まれた作品作りをしてほしい。

しずる
よしもと所有の劇場以外で行う単独ライブが素晴らしい。劇場はどうやって選んでいるのだろう?公演全体をプロデュースする優れたスタッフがいるのだろうか。ふたりとも書き手なのもまた面白い。特に、池田一真さんはもっと注目されて良い作家兼演出家兼プレイヤーです。つまり万能!幅広い作風にも注目!

犬の心
よしもと所有の劇場以外で行う単独ライブのシリーズがどうやら終了してしまったようで、それは少し残念ですが、2017年の単独ライブもすでに6月3日と決定しており、とても楽しみです。いけやさん単独の仕事が多く、押見さんに時間があるようですが、マンボウやしろさんの告別ショーのようなイベント的なコント公演や、押見さんが作演出するコント公演をもっと観たいのでやってほしい。

チョップリン
活動の情報がとても少ない。関西ならもっと観る機会があるのだろうか?コントがめちゃくちゃ面白いのに活動がこれだけなんておかしい。2016年観たコントの単独ライブ中、一番面白かった公演のうちのひとつがチョップリン。東京でもっとたくさんコントをしてほしい!

他には、GAG少年楽団だーりんずなど。漫才師は、昨年はコマンダンテのみだったけど、暮れのM-1で改めて和牛が面白いな、と思ったので、和牛なるべく見逃さずに見に行きたい。2017年、東京で単独ライブはやるのだろうか?それから、インディアンスの活躍に期待!そして、コマンダンテが4月から東京に来るそうで、観られる機会が増える!コマンダンテと他の芸人との関係がどんな感じなのかも気になる。コントに比べて漫才の方が、アイドルを眺めるようなうっとりした気持ちで何も考えず感性で観てしまう。楽しい。

2014年からオリエンタルラジオのトークライブに行くなどして活動を見ていた。2014年の10月のトークライブで、歌って踊るのが得意で楽しいから、そういうコンテンツを作る、ということを話し、今後毎月のトークライブでつくったコンテンツ(曲)を発表して、最終的にはライブハウスでイベントを行う、ということを目標として掲げていた。歌って踊るために結成されたのがRADIO FISHで、いくつか曲をつくっていく中で生まれたのがPARFECT HUMAN。確か、PARFECT HUMANは、最初に掲げた目標の、2015年末のライブハウスでのイベントで披露されたものだったと思う。一つ一つ、掲げた目標を達成していくという、実は地道な活動の結実として、RADIO FISHがブレイクした。オリエンタルラジオは本当に自分の掲げた目標を着実に達成していて尊敬。ブレイクまでの経過も全部エンターテイメントになっていた。毎月、無限大ホールに集まる観客を全力でもてなしていた。開場中にラジオめいたものを流してみたり、直筆メッセージのコピーをアンケートとともに配布してみたり、毎月ファンに向けたグッズを発売したり、ライブの内容も武勇伝にトークにプレゼンに歌にコーナーにと盛りだくさんで、終演後には観客と握手もするし、写真も撮るという、テレビでも大活躍の芸能人とは思えないようなホスピタリティで、いつも同じ構成ということでもなく、毎回試行錯誤の跡が感じられて、無限大ホールにあつまるたった300人足らずの観客をとにかく全力でもてなしていた。オリエンタルラジオは本当にエンターテイメントのプロフェッショナルだ。2016年は、トークライブには仕事の都合で行けなくなってしまったので、活動を追えなくなっていたのだけど、必ずまた新しいことを考えるはずなので、またあの白熱を間近で観に行きたい。

2016年を振り返る

お笑いライブ

今年見たもの…合計183本
お笑い・演劇などの公演168本(うち演劇73)
映画11本
そのほか4本
面白くないものもたくさん見た。自分の好みではなさそうだけど話題になっていて、まだ一度もみたことがない団体の公演は観に行くようにしている。実際に自分でみてないのに「面白くない」と言えないからだ。

面白かった演劇公演
玉田企画『怪童がゆく』
ロロ『校舎、ナイトクルージング』
テスト・サンプル04『ひとりずもう』
ハイバイ『おとこたち』
Wけんじ企画『ザ・レジスタンス、抵抗』
東葛スポーツ『東葛沈没』
マレビトの会『福島を上演する』

お笑い系公演を振り返る
かもめんたる単独『なのに、ハードボイルド』(2月26日)
しずる単独『be born baby』(8月5日、8月7日)
チョップリン単独『素人の日常』(8月7日)
今年はこの3つが飛び抜けて良かった。

ラブレターズ単独『Twilight Zone』(1月21日)、ラブレターズ60分ライブ『愛のために私は死ねない』(4月28日)、ラブレターズ60分ライブ『最低、私の言ってる愛じゃない』(7月24日)ザ・ギース単独『トロピカリア』(6月28日)、ASH&D主催の公演は公演としての満足度が抜群。コマンダンテコレクションin Spring』(3月6日)、三本立ての公演。コマンダンテが来春から上京かぁ。どのよしもと劇場を拠点に活動するのだろう。インディアンスのように無限大?。リンゴスター単独ライブ『ドラムは叩けません。』(3月12日)、これがリンゴスター最初で最後の単独ライブになるとは思いもよらず。2016年は、年始に巨匠が解散、年末にリンゴスターが解散という年。チョップリントークライブ CARD』(4月29日)、チョップリンが東京で行う数少ないライブ。2017年はもっと東京に来てほしい。『フルコース1000円』(5月2日)、だーりんず、ロビンフット、チャーミングの3組のライブ。SMAは面白い人ばかり、と今更気づく。特にだーりんずが面白い。KOCも決勝進出してよかった。マンボウやしろの告別ショー2016『サイコロ出鱈目』(7月17日)、サイコロを振って演者が登場するまでの一連の演出がすごくかっこよかった。興奮した。今年一番のワクワク感だった。マンボウやしろさんは芸人をやめて脚本家になるそうだ。これは最後のライブだったんだな。キングオブコント準決勝1日目』(9月8日)、キングオブコント準決勝2日目』(9月9日)、今年は圧倒的に1日目が面白かった。比較すると1日目だけど、2日間通して1年で一番おもしろいコントが見られる場所に変わりない。犬の心単独ライブ『新宿ひと吠え』(12月3日)、よしもと以外の劇場での公演シリーズは一旦終わったのかな。ルミネtheよしもとでの公演。ルミネtheよしもとはコントを観るには全くいい劇場だと思えないけど、すでに次の単独ライブが2017年6月3日と決まっているようなので楽しみにしたい。ほぼ月いちのかもめんたるコントライブin喫茶茶会記』、どうしても外せない仕事以外は優先して行った。本当に貴重な場で、過去のコントの再演がじっくり見られるし、トークもかもめんたるのペースで聞ける。かもめんたるファンにとって最高の公演です。こちらも月いちの『SIX GUNS』、今年の5月から始まった、しずる、ライス、サルゴリラの3組のユニットライブ。ライスがKOC優勝して以来、チケットが取りづらくなった。次回やるユニットコントの脚本担当を毎回あみだくじで決定している。しずる池田作のユニットコント(新作)が観られる可能性の高い貴重なライブ。隔月の『しずるのトークライブ』、しずるの仕事の動向や今何を考えているのかを知れるトークライブ。飲んだり食べたりしながらみるライブ。『テアトロコント』渋谷コントセンター時代からの支持者としても、演劇・お笑いのファンとしても毎回外せない。

来年もたくさん観る。おもしろものばかりみようとしないで、玉石混交のままみるのが面白い。

2016年12月14日 サニーデイ・サービスTOUR2016

12月14日(水)の恵比寿リキッドルームで19時からのサニーデイ・サービスのライブに行った。

6月、YATSUI FES で初めて生でサニーデイ・サービスを観て感動してしまって、その高ぶりのままツアーのチケットの抽選に申し込んだ。8月、『DANCE TO YOU』というアルバムが出て、サニーデイ・サービスが好きだ!という気持ちがまたさらに盛り上がって、そうこう日々を過ごしているうちにあっという間に12月14日!半年前にチケットを買っておいてよかった!

フェスなどではない、好きな音楽のグループ(と言っても、サニーデイ・サービスの他に好きな音楽の人はあまりいないけど)のライブに行く、という経験が初めてだった。なんかとてもドキドキした。会場でどうやって過ごすのが快適なのかわからず、とりあえず荷物を全部ロッカーに入れて財布だけ持った。財布はジーパンのポケットに丁度収まって、丈がやや長めのセーターを来ていたので財布とポケットがうまく覆われた。番号が呼ばれて入場した。ドリンクチケットを流れでアルコールと交換した。今後は開演前に水分をとるのは、移動できないのでやめようと思った。何も考えずに来たけど、足の痛くならない靴でよかった!なんだかかなり前の方だった。前から二列目。楽器とマイクはすでにステージにセッティングされて置いてあった。ここに曽我部さんが立つのか、すごく近いな〜、と思った。開演までの1時間、立ったままずっと待った。

開演して演奏が始まった。『DANCE TO YOU』の曲を中心に進む。セツナは2回演奏した。すごい熱量だった。この人達はロックバンドなんだよなあ、と思い直した。途中、曽我部さんと田中さんの二人で何曲か演奏する時間があって、「枯れ葉」、「夜のメロディ」などを聴いた。しみじみとした。田中さんが喋っているところを初めてみた。のんびりした感じの雰囲気の人だと思った。観客からのリクエストで「成長するってこと」もやっていた。この二人に、ドラムの丸山さんがいて、三人がサニーデイ・サービスなのか、これがCDのジャケットで観ていた3人(のうち2人)なのか!と思った。(ドラムの丸山さんは体調のことで休業中だそうだ。)

聴いたものを書いておかなかったから、記憶が曖昧になってきたけど「恋におちたら」とか「白い恋人」をやっていたと思う。「テーマ」「スロウライダー」「あじさい」も。「シルバー・スター」「若者たち」「月光荘」もやってたような…。「スロウライダー」の「見て 超特急が(いいな〜)」というところがとても好き。『DANCE TO YOU』の曲もどれも素敵だった。「パンチドランク・ラブソング」にとても高揚した。「桜 super love」の演奏前に、曽我部さんが「いい曲ってなんでもない時にふとできる」みたいなことを言っていたなぁ。

このあいだ、『DANCE TO YOU』を買ったときにも書いたけど、今のサニーデイ・サービスに、10年以上前に好きだったときのサニーデイ・サービスに対するのと同じ気持ちが蘇ってくる。それは懐かしさということではない。あの時魅力に思っていたのと同じひたむきさと情熱を今のサニーデイ・サービスから感じる。いつもの日々が新鮮に思えてくるような音楽だなぁと思う。時間を経て、またもう一度、今度はリアルタイムで、サニーデイ・サービスが好きでいられるということは特別なうれしさ!もちろん今までも、これまでのサニーデイ・サービスの曲は時間を経てもずっと好きだったのだけど、それと同時に、目の前で進行している新しいサニーデイ・サービスが好きでいられるということが一層うれしい!

なんにしろ、すごく楽しい時間だった。サニーデイ・サービスのライブには必ず行きたいと思った。

サイトにセットリストがアップされていた!
http://www.sokabekeiichi.com/news/2016/12/_liveup_tour_2016.html

9月〜12月10日までに観たものについて(2016年9月-12月10日)

かもめんたる 演劇 犬の心

キングオブコント後に一度もブログを更新していなかった。9月〜12月10日までに見たもので一言書いておきたいものについて。

10月7日『主人がオオアリクイに殺されて1年が経ちました』@俳優座劇場

かもめんたるが出ているので観に行った。観る前から、面白いと思えるものではないと充分にわかっていたけど、かもめんたるがどんな演劇に出て、どのようなことになっているのかは、演劇とお笑い、特にかもめんたるが好きな自分にとっては、観たくなくても観なければならないと思った。冒頭のシーンが始まって、まずは槙尾さん含め半数以上の役者が登場。何一つ面白いところがなくて、というより面白くないところしかなくて、血の気が引いてしまった。槙尾さんは、周りの環境に馴染むのが上手そうなので、想像の範囲内だった。う大さんがこの空気の中でこれから登場するということが、私が好きなかもめんたるが、私にすら面白くないように見えてしまうのではないかということを想像して、血の気が引いていた。そしてう大さん含め残りの役者が登場した。う大さんはう大さんなのだった。あの雰囲気の中でも、傷つくことなく揺るがない魅力があって安心した。う大さんのつくる空気だけ面白く思えた。それにしても、かもめんたるレベルの俳優がこんな演劇に出るということがおかしい。チョイスを間違えていると思う。かもめんたるというブランドに傷がついている。かもめんたるは演劇を作ることを志しているものの、演劇を選ぶ眼力がないのだと思う。というか、能動的にあまり観ていないのだと思う。もっと観て、自ら選ぶべきだと思う。もしくは、作ることにこんなにもまっすぐな人たちでも、こういうものに出なければならない事務所とのしがらみがあるのだろうかと思うと悲しい。

10月9日テスト・サンプル06『ひとりずもう2』@早稲田小劇場どらま館

二回目の「ひとりずもう」。サンプルの俳優のショーケースであり、「一人芝居」であることから笑いとも切り離せない演目が多数。今回は特に奥田さんの禁欲的な演技が面白かった。特に序盤はずっと見ていられるディテール。好みから言うと、終盤の方で守護霊の話になった時に、観客と共有しやすい「おかしさ」に歩み寄ったような感じがして、ちょっと大げささを感じて、もっとささやかな違和感の「おかしさ」のレベルでもっと見ていたかった。古屋さん、松井さんのは、前回より観客に歩み寄って、より、自ら笑いを起こそうとしているようにも思えた。ふたりとも、おかしなできごとを引き起こしているのにもかかわらず、本人は大真面目なのだから可笑しい。野津さんの演目は、チェルフィッチュ的な手法を工夫なくそのまま借りてきたように思えて、特に面白くは思えなかった。辻さんの演目は、いかにもありえそうな生活の生々しさが好きで面白かった。『ひとりずもう3』、またぜひやってほしい。

10月27日『来てけつかるべき新世界』@KAAT

学生時代に観て、あんなに面白かったヨーロッパ企画を、あまり面白いと思えなくなってしまっていた。これは、ヨーロッパ企画が面白くなくなっているのではなく、私の好みが変わってしまったのだ。一つ一つの演技が大きく見えて、台詞の不自然さが気になってしまった。クサイ演技だと思ったのだ。大げさだなと思ってしまったのだ。そんな点をあげつらうものではないことはわかっているけど、そういう自分の好みが細分化していることについて、本当にいいことなのかな、と思った。

11月14日新聞家『揃う』@Arts Chiyoda 3331

初めて新聞家を観た。途中寝てしまった。寝てしまったので大きいことは言えないけど、とはいえ印象だけ書いておこうと思う。私はよく演劇を観ていて、これって俳優を使って演劇という表現方法で観るべきものなのだろうか?と思うことがある。新聞家の上演は、台本を読めばいいのでは、と言える気がしたけど、これは演劇で観るものだと思った。自由な速度で自由な抑揚をつけて勝手に台本を読むという体験とはまったく異なる、俳優からもたらされる細い細い表現で受け取り、受け取った情報から観客が想像を膨らませてしまうという手の加わった自由さ(不自由さ?)、みたいなものと、読み飛ばしてしまいそうな小さな表現も必ず受け取らせる不自由な速度が、演劇体験の時間だなという感じがした。そういう点で面白く観た。ファイヤーキングのカップ、とか、九谷焼のカップ(だったか?)、とか、ブラウンの時計、とか、固有名詞が多く出てきた。そのあってもなくても良いと思えるような固有名詞が、私はなんだか鼻についた。なんだか衒いを感じてしまった。このことは私のとても個人的な感傷かもしれない。もう一度観に行こうと思った。

11月18日マレビトの会『福島を上演する』@にしすがも創造舎

空気を吸うように自然な気持ちでとてもおもしろく観た。好みに合うということはこういうことだと思った。毎日違う演目を上演したようだけど、この日しか行けなかった。俳優の演技からもたらされる情報が少なく、のめり込まずに観る、観察するように観る、この引いた感じが好きだった。「湯気、道くさ」とか「笑い声」とか、劇中の当事者にとっては大問題だったり、ただの日常だったりすることが、観ている人にはおかしく思えてしまうような距離感が好きだった。

12月3日犬の心単独ライブ『新宿ひと吠え』@ルミネtheよしもと

ルミネtheよしもとは漫才のための劇場設計だと思う。コントを観るには客席に傾斜が少ない。椅子に座って会話が進むコントなんて、場所によっては演技が見えない。いいなと思う劇場で感じる、空間のギュッとした感じもまったくない。犬の心の単独ライブ『新宿ひと吠え』は、面白かった。けれども、これまでの素晴らしい単独ライブの数々を思い起こすと、とても物足りなさを感じてしまう。コント1つ1つの完成度だけではなく、体験として「とても良かった!」と感じる満足には、一つの公演としての完成度が必要なのだ。フライヤー、パンフレット、映像に至るまで、一つの公演として一貫したデザイン。劇場という場所のもつ密度!複数公演!こういったことは複合的に公演としてのクオリティを格段に上げていると思う。そして犬の心はそれだけの人がかかわって作り上げる公演で観る価値のある数少ない素晴らしいコントを作っている。私はタレントの知名度でチケットを払うのではなくて、公演としてのクオリティの高さに5,000円でも6,000円でも払いたいと思います。

9月〜12月10日は他にもたくさんのものを観ました。映画は4本、演劇は26本、お笑いは24本。つまらなすぎて悪口を書きたい衝動の公演もたくさんあります。でも、そんなことを書くべきなのか、迷って書かずにいます。好きだから書ける「面白くなかった」ではない、好きでもないし面白くなかったという感想を書くべきなのかどうか。(さすがに悪口を書かないまでも。)