『ミレニアムズ』では、流れ星瀧上さんの爆発を待っています

『ミレニアムズ』の2回目、3回目の放送を見ました。

山里さんは、『splash!!』のvol.4でマキタスポーツさんが"マウントポジション取らせ芸”と呼んでいる、馬鹿にされるポジションを取った上での鋭いツッコミが特徴です。

『ゴッドタン』での「魁!設楽塾」だとか、『たりないふたり』だとかでも発揮していますが、決してリア充でもモテ側でもない、マイノリティー文化系の代表として、マジョリティを斬る面白さがあります。そういう目線の延長線上だと思うのですが、『ミレニアムズ』の2回目の放送で、イケてる系女子が言う「一周回っていいよね」という言葉の「ちょっと普段ならJ-popなんか聞かない私があえてJ-pop聞いた上での肯定」というような上から目線のニュアンス発言に斬りこんでいました。

でも、この『ミレニアムズ』のメンバーだと、山里さんはテレビでの露出も高いほうだし、マイノリティのポジションをとれていないというか、むしろ彼自身がマジョリティ側に立っているように思えて、この発言のいつもの「マイノリティ側の意見としての面白さ」が薄らいでいるように感じます。

そんな状況で、流れ星の瀧上さんが山里さんの発言に対して、「山ちゃんって本当にモテないんだね」という新たな斬りこみを発揮していました。瀧上さんについては、どんな人なのかまだ良く知らないのですが、我が強そうで、意見がはっきりしていて、真っ直ぐで熱いタイプなのではないかと思います。ミレニアムズのサイトではメンバーについて「どこか暗い」「あまり順調ではなかった」「ひねくれ者」というようなまとめ方がされていますが、瀧上さんについては芸人の売れ方として、これまで「あまり順調ではなかった」のかもしれませんが、暗くもなくひねくれ者でもない感じがします。世間的には、「どこか暗い」「あまり順調ではなかった」「ひねくれ者」はマイノリティですが、このメンバーの中では瀧上さんのようなタイプの方がマイノリティにあたります。瀧上さんのような、物怖じしない、前向きなエネルギーを持ち、どこか愛嬌とポンコツ感のあるキャラクターがこの番組の中でうまく爆発したら面白いのになぁ、と期待しております。