THE MANZAI ワイルドカード感想

認定漫才師の中でもコマンダンテ、三四郎、流れ星が特に好きなコンビだったので、ワイルドカードの放送をとても楽しみにしていた。

 

コマンダンテ

認定漫才師のお披露目特番を見てはじめて知ったのだけど、すごく面白くて、以来YouTubeなどでもネタをいくつか見た。大阪を拠点とされているようなので、関東では生で見る機会があまりない。ワイルドカードは「痴漢」のネタ。やっぱりすごく面白かった。私は漫才の好みとして、ツッコミがツッコんでいるのに、その発言をなかったことにしてボケを連発するスタイルよりも、ツッコんだ言葉を受けた上で次のボケを発信する、会話が成立しているタイプの漫才が好きなのだけど、コマンダンテはその後者で、そして二人のやりとりの独特な間や言葉が面白くて聞き入ってしまう。11月に幕張で単独ライブをやっていたようだけれども、都合がつかずに行けなかった。次回の単独ライブには、場所が大阪であってもなんとか都合をつけて行くことを検討したいというモチベーションを持っています。

 

三四郎

三四郎の漫才は何度かテレビや舞台で見たことがあったけど、一番面白かった。ネタの内容が、というより、仕上がりが、ということかもしれない。「ボケと大騒ぎ」というフレーズが面白くてしっかり頭に残った。小宮さんの「大騒ぎ」が、一人で勝手に大騒ぎという形で漫才が終わるときもあるように思うけど、今回の漫才は、大騒ぎに拍車をかけているのが相田さんの小宮さんイジリであって、その掛け合いがすごく自然にうまくいっていて面白くてどんどんツボに入ってしまった。


POISON GIRL BAND

M-1グランプリで披露していた中日のネタが面白かったなという印象があるのだけど、とても久しぶりに漫才を見た。このコンビの好きなポイントは、コマンダンテと同じく、会話として成立している点だったのだけど、今回のワイルドカードで披露した漫才は、それとは違っていた。漫才の形式を変えたのだろうか、と思ったんだけど、勝手な想像ながら、おそらく普段からこういうタイプのネタも持っているのだろう。阿部さんの暴走に派手さがあるので、生で見たらきっと盛り上がるのだろうなと思って見た。

 

流れ星

流れ星は好きな漫才師なので、期待して見てしまうけれど、やっぱり今回も楽しい漫才だった。ネタは「ツンデレ」。ネタの軸は同じだけど、細部がところどころ違っていて、その時その時の面白さがあって、好印象。いつも楽しそうだな。

 

レイザーラモン

寄席で彼らの漫才を見たことがあるけれど、本当に客席の心を掴むのが上手いんだな、という印象を持っている。今回の「格闘技とプロレス」のネタは、言葉や会話の面白さという側面はあまりなくて、ショーとしての派手さや楽しさの漫才だった。

 

チーモンチョーチュウ

はじめてネタを見たのだけど、面白かった。ネタは「白雪姫」。漫才に対するまとまった感想はあんまりないのだけど、好印象を持った。華やかさもあるし、人気がありそうだなと思った。

 

三日月マンハッタン

なまりの感じから沖縄出身なのかなって思ったら、そうだった。一番手だったからなのか、かなり緊張を感じた。

 

三拍子

場数を踏んでいるコンビなんだなって思った。会場を温める力があるのを感じた。

 

ムニムニヤエバ

まだちょっとどんなコンビなのかわからないけど、落語をネタにしているのが面白かった。

 

ワイルドカードの漫才師が一斉に並んだ時に、コマンダンテが背が高いことを認識して驚いた。漫才師はコンビで舞台に立つので身長や体型が二人とも同じ場合、背の高さに気づきにくい。あと容姿がいいんだなぁとも思った。人気が出そうな要素があるなと思った。

ワイルドカードがどういう点で評価されて決勝に行くコンビが決まるのか、わからない。どのコンビもそれぞれとても面白かった。逆に言うと、ひときわ輝いたコンビが特にいないという感じを受けた。個人的には、コマンダンテか、三四郎の漫才をもう一度地上波で見たい。