4月に劇場で観たもの(2016年4月)

4月5日 かもめんたるコントライブin喫茶茶会記vol.5(喫茶茶会記)
4月6日 ハイバイ『おとこたち』(東京芸術劇場シアターイースト)
4月14日 "オフィス北野VS"人力舎(新宿バティオス)
4月17日 テアトロコントvol.6(ユーロライブ)
4月20日 ブルドッキングヘッドロック『スケベの話〜オトナのおもちゃ編〜』(ザ・スズナリ
4月26日 神保町大阪文化祭落語芝居「らくだ」(神保町花月
4月28日 ラブレターズ60分ライブ『愛のために私は死ねない』(SPACE梟門)
4月29日 チョップリントークライブ CARD(新宿角座

かもめんたるコントライブin喫茶茶会記vol.5

コントの上演と合間のトークのライブ。コントはKOCでやっていたコンタクトレンズのコントの別バージョンや、「ドリームクラッシャー」の短い版など。ただただ面白いコントが観られて楽しくて居心地のよいライブ。

ハイバイ『おとこたち』

初演は東京で見逃したけど、評判が良かったので、わざわざ長久手に赴いて観たということもあり、ハイバイの中でも特別面白かった記憶が濃い作品。今回は、サンプルの松井周さんが出演。サンプルの『ひとりずもう』を観て以来、松井さんのファンになりつつある。不倫男の役、人の隙にスルリと入り込んで臆面もなく二股する、ダメでどうしょうもないけど愛敬だけはある、でもその愛敬も不気味、みたいな感じが良かった。

"オフィス北野VS"人力舎

新しくはじまったオフィス北野のライブ。オフィス北野の若手が、他事務所とネタを披露して観客投票で勝敗を決めるライブ。なりふり構わず勝ちに来ている感満載のオフィス北野勢が熱くて不器用な感じでカラーが出てた。オフィス北野からはマッハスピード豪速球、馬鹿よ貴方は、ランジャタイがこのライブの固定らしい。今回はかっぽんかっぽんと銀座ポップが出演。銀座ポップさんがすごくウケていた。人力舎からは三福エンターテイメント、ブルーセレブ、リンゴスター、ドリーマーズ、トンツカタン。次回はどこの事務所と対戦するのか楽しみ。

ラブレターズ60分ライブ『愛のために私は死ねない』

新作コント5本のライブ。会場がSPACE梟門。ASH&Dの行うライブの会場のチョイスが演劇的でとても好きです。好きなことを自由にやっているような感じが出ていて、とても好きだった。定期的にやるそうで楽しみ。

チョップリントークライブ CARD

ゲストがかもめんたるなだぎ武さんだった。チョップリンが東京にくる貴重な機会。チョップリンのトークを初めて観ました。

チョップリンと、かもめんたるは、1本ずつコントも披露。(チョップリンは、黒人のコント、かもめんたるは、サッカーのコント。)

小林さんが、自分とう大さんは、舞台でただただ椅子に座っているだけでも何分でも観てられるはず、と主張し、実際やってみることになった。ピンスポの当たる舞台中央の丸椅子に、一人無言で座り続けて、お客さんが観てられなくなったら手を挙げて、5人挙がると終了。終了するまでの時間を測って競うことに。う大さんが舞台上で座っているのを観るのは、全く飽きなかった。実際、3分くらいすぎて、ぱらぱらと5人手が挙がったのだけど、これはずっと観てられすぎてライブが終わりそうだったから空気を読んで挙げた5人だと勝手に思っている。う大さんは、そこに居るということを疑いない調子で舞台上に居る、という感じだった。舞台に居ることを、納得させられているような心地良い緊張感と圧力があった。そういう当然さを帯びて舞台上に立てるということが、俳優として重要な佇まいなんではないかと思った。そんな佇まいが急にできるのもすごい。う大さんの後に、槙尾さん、小林さんとチャレンジして、二人とも1分45秒くらいだったかと記憶しているけど、う大さんに比べて、何かしなければ、という拠り所のなさみたいなのがにじみ出ていて、観ている側は徐々に不安になった。小林さんも槙尾さんも、実際演じるとなると、そんな拠り所のなさが出る軟弱さはもちろんないけど。

トークでは、小林さんがスペアキーをたくさん持っていることが次第にわかるという一連の話の流れも、おかしかった。小林さんの柳のように、押しても手応えがなさそうでひらひらとしたマイペースさが面白かった。

チョップリンはもっと東京でもコントをしてほしい。